マットレスの選び方 3つのポイントと大事なお話
しっかり寝たのに疲れや眠気が取れない、朝起きたら体が痛い・・・など睡眠に関わる悩みを抱える方が増えています。睡眠は眠った時間とともに眠りの質が重要です。
質の高い睡眠を得るには体に合った寝具を使うことが大事です。
ここでは最も重要な寝具である「マットレスの選び方」3つのポイントをご紹介します。
マットレスの選び方 3つのポイント
サイズの選び方
マットレスには一般的な「シングルサイズ」、「セミダブルサイズ」、「ダブルサイズ」などのほかにもメーカーによってさまざまな幅のマットレスがあります。実際にどのサイズのマットレスを選べばよいのか簡単な目安は以下の通りです。
- セミシングルサイズ(幅85cm)
- シングルサイズよりも10cmちょっと狭くなります。小柄な方やお部屋のスペースに制限がある場合におすすめです。
- シングルサイズ(幅97cm)
- いわゆる一人用の一般的なサイズです。左右に寝返りをうっても大丈夫なサイズ感です。
- セミダブルサイズ(幅122cm)
- シングルサイズより25cm大きくなり、ゆったりと寝返りをうつことができます。メーカーではセミダブルサイズも一人用としています。大柄な方やゆったりと休みたい方におすすめです。
- ダブルサイズ(幅140cm)
- 二人での使用が可能になります。ただし、ちょっと動くと肘がぶつかり合うようなサイズ感です。両手を広げた幅と身長は大体同じといわれていますので、身長140cmの方が両手を広げた幅に二人で眠る。とイメージするとわかりやすいかもしれません。
- ワイドダブルサイズ(幅154cm)
- ダブルサイズでは小さい、でもクイーンサイズは大きすぎるという方にお勧めなのがワイドダブルサイズです。ダブルサイズより14cm大きくなるだけですが、意外と大きな違いです。
- クイーンサイズ(幅171cm)
- しっかりと二人眠れるのがクイーンサイズです。ただしかなり大きなサイズになるのでお部屋への搬入経路の確認が必要になります。
おすすめなのがセミシングルサイズを2枚並べてクイーンサイズ(85cm×2=171cm)とする使い方。搬入の不安がないうえ、例えば夫婦で硬さの好みが違う場合にも違う硬さのセミシングルサイズを並べて使うことができます。
- キングサイズ(幅195cm)
- キングサイズはそのサイズから搬入が困難であるため商品自体が少なく、シングルサイズを2枚並べてキングサイズとして使用いただくことがほとんどです。
フランスベッドでは大きな1枚のマットレスで眠りたいというお客様のためにホテルクイーンサイズ(161cm)、ホテルキングサイズ(182cm)の特殊サイズもご用意しています。また長身の方向けにロングサイズ(長さ205cm※通常は195cm)のご用意もございます。
※各サイズの幅はフランスベッド製品の場合のサイズです。
硬さの選び方
マットレスを選ぶときに最も難しいのが「硬さ」の選び方です。
硬すぎて腰が反ったり、柔らかすぎて腰が沈んだり、寝返りのしやすさといったことも硬さの影響を受けます。
睡眠の質を上げるには体に合った硬さのマットレスを選ぶことが非常に重要です。
「体の荷重はしっかりと支えつつ、表面のクッション詰め物で寝心地に差を出す(好みに合わせる)」というのが理想のマットレスといわれています。
フランスベッドの「高密度連続スプリング®」は「体を支える」ことに優れています。ここにクッション詰め物の素材や厚さの組み合わせで理想のマットレスを選んでいただくのがよいでしょう。
では具体的に体型や生活環境によってどのような硬さを選べばよいのでしょうか。
- 平均体型の方
- 標準的な硬さ(Medium)がおすすめです。
- 猫背、円背の方
- 背面の凹凸が大きくなりますので、凸部への圧迫を軽減するために柔らかめ(Soft)を好まれる傾向があります。
- 肥満傾向の方
- 一般的に肥満傾向の方は腰回りに脂肪がつき、腰回りの凹凸が少なく重みもでる傾向があります。このような場合は柔らかすぎるマットレスの場合は腰が沈み込みすぎるリスクがありますので、硬め(Hard)を好まれる傾向があります。
- 痩せ型の方
- 肥満傾向の方とは逆で背面の凹凸がはっきりと出やすいので柔らかめ(Soft)を好まれる傾向があります。
- スポーツをしている方
- 普段からスポーツをしている方は筋肉が発達しているため、背面の凹凸が大きくなり腰回りがくびれている方が多いです。そのため背中の凹凸を優しく支える比較的柔らかめ(Soft)を好まれる傾向があります。
- 腰痛などを感じている方
- 腰痛に悩まれている方は非常に多いですが、その症状によって適切なマットレスの硬さは異なります。ご不安な場合は医師にご相談の上お選びいただくことをおすすめします。
これらはあくまでも好みの傾向ですので、検討のための一つの目安としてご参考にしてください。
悩みを解決!!機能で選ぶ
マットレスには見た目ではわからない様々な機能がついているものがあります。
ご自分の使用環境や目的に合った機能性のあるマットレスを選んでいただくことで、毎日の睡眠がより快適なものになります。特に人気のある機能を使用シーンにあわせてご紹介します。
- 本当はセミダブルで寝たいけど、部屋が狭いのでシングルしか入らないからあきらめる。。。
- シングルを2台並べて家族3人で眠りたい。でも真ん中は継ぎ目が気になって寝心地が悪そう。。。
- ベッドのマットレスは手をかけて立ち上がろうとするとグッと沈んでしまって身体に負担がかかる。。。
これらの悩みを解決するのがフランスベッドの「プロ・ウォール®」仕様のマットレス。
フランスベッドだけの独自技術「コールドキュアフォーム一体成型」でマットレスの端を強化した人気のシリーズです。一般的なマットレスは端の部分に荷重がかかるとグッと沈み込んでしまいますが、「プロ・ウォール®」はその沈み込みを防いでくれます。
通常は寝返りをうってマットレス端にいくとグッと沈んでそのまま落ちてしまいそうになります。「プロ・ウォール®」は側面がつぶれないので一般的なマットレスよりも有効面積が広がってワンサイズ上のマットレスを使用しているように広々眠ることができます。
2台並べて使用した際にも継ぎ目がしっかりとして沈み込みにくいので、継ぎ目で寝ても気になりません。さらに端が安定しているので、立ち上がりの時にバランスを取りやすく楽に立ち上がることできます。
「プロ・ウォール®」なら端から端までしっかりと身体を支え、ストレスフリーな寝心地をお届けします。
- 身体にグッと力を入れて寝返りをするたびに目が覚めてしまう。。。
- 睡眠中にかいた汗がマットレス内に湿気として溜まり、ジメジメした感じがして不快だ。。。
こんな方には3次元スプリング構造体「ブレスエアー®」入りのマットレスがおすすめです。
東洋紡が開発した「ブレスエアー®」。新幹線の座席や公共施設の座面などにも多く採用されているクッション素材です。
通常のウレタンの3倍以上の密度で高反発の弾性をもっていますので、身体をしっかりと支えて寝返りも軽い力ですっとうてるようになります。
また「ブレスエアー®」は内部が中空のため通常のポリエステル固わたの約3.5倍の非常に高い通気性を持っていますので、汗かきの方はもちろん、一般的に入眠時には多くの汗をかきますので「ブレスエアー®」素材を使用したマットレスならより快適な睡眠を得ることができます。
- 1日の1/3程度はマットレスの上で過ごすのでいつも清潔にしたいけど、マットレスは洗えないしシーツやパッドも毎日は取り替えられない。。。どうしたらいいの。。。
- マットレスに顔をうずめてぐっすり眠りたいけど、ちょっとニオイが気になって気持ちよく眠れない。。。
こんなお悩みがある方は「除菌機能」つきのマットレスがおすすめです。
マットレスの欠点は洗ったり干したりできないこと。「除菌機能」つきのマットレスならいつでも快適で衛生的な眠りをご提供します。
フランスベッドの「キュリエス・エージー®」は生地に除菌機能糸を使用してマットレス表面を徹底除菌。「キュリエス・エージー®」の除菌機能糸は「抗菌防臭」や「制菌」で効果が実証されている菌の種類より幅広い菌類への効果が実証されており、悪臭の原因菌も強力に除菌します。
マットレスに関する大事なお話
ここからは意外と知られてないマットレスに関する大事なお話です。
マットレスの使い方(ローテーションと必要な寝具ってなに?)
通常マットレスは表裏・上下が同じ仕様になっているものがほとんどですが、このことを知らない方が意外と多いのです(一部片面仕様のものも存在します)。せっかく選んだマットレスだから長く快適に使っていただきたい。そこで大事なのが「ローテーション」です。
「ローテーション」は3か月程度に1回、マットレスの使用面を変えること。例えば使用から3か月たったら裏返す、3か月たったら上下を入れ替える。といったことを定期的に実施することです。これによりマットレスが長持ちします。
せっかくのマットレスもローテーションをしなければ傷みが早くなり寝心地も損なわれます。ぜひローテーションを実施していつまでも快適にお休みください。
次に大事なのがマットレスにどんな寝具を合わせるのか、ということです。
意外と多い間違いが新しく購入したマットレスの上に今まで使っていた敷ふとんを敷いてしまうこと。この場合新しいマットレスのクッションの気持ちよさを感じることができません。逆にマットレスに何も敷かずに寝てしまうのも傷みを早める原因になります。
先ほどもお伝えした通りマットレスは洗ったり干したりすることができませんので、上に敷く寝具で汗や汚れがマットレスに付着するのを防ぎます。
マットレスに必要な寝具は下記2点です。
- ベッドパッド
- シーツ
まずはマットレスの上にベッドパッドを敷いて、その上からシーツをかけて全体をカバーします。一番汚れやすいシーツをこまめに洗濯することが快適に過ごすコツになります。ベッドパッドは時期にもよりますが、汗を吸ってきたら洗う(もしくは干す)というペースが良いでしょう。
マットレスの寸法はメーカーによって若干異なる場合がありますので、寝具を購入する際はマットレスと同じメーカーのものを選ぶのが間違いないでしょう。別のメーカーのものを購入される場合は幅、長さだけでなくマチ幅(厚さ)にもご注意ください。
マットレスと枕の関係性
マットレスを購入した際にはぜひ枕も一緒にお選びください。
マットレスを買い替えたら今まで使っていた枕が合わなくなった。というのはよくあるお話です。
人間の身体は自然な「S字カーブ」を描いているといわれています。この「S字カーブ」をしっかりとキープしてあげる状態が良い「寝姿勢」だといわれています。「S字カーブ」をキープするにはマットレスだけでなく枕でしっかりと頭・首を支えてあげることが重要になります。
例えば、長年使用して腰の部分が沈んだマットレスを使用していた場合、その時に使っている枕はその不自然な寝姿勢に対してうまく頭や首を支えてくれています。身体をしっかりと支えてくれる新しいマットレスに変えたときにはその枕ではしっくりこなくなってしまうのです。
より快適な睡眠のためにもマットレスを購入の際にはぜひ合わせて新しい枕の購入もご検討ください。
いかがでしたか。
心も身体も健康に過ごすには睡眠の質を高めることが最も重要です。
寝具は家電のように突然故障することがないので、なかなか買い替えを検討するタイミングが難しいものです。ぜひ一度お使いの寝具を確認いただいていはいかがでしょうか。(マットレスの腰のあたりを手でそっとさすったときに他に比べて大きくへこんでいるようなら、買い替えのタイミングかもしれません。)